16年続けた教員を辞めて感じた退職後の焦り|”何者でもない自分”が怖かった

退職したら、本当に余裕が生まれて毎日が楽しかったんです。

自分のやりたいことを学び、将来を設計し、子どもにも時間を使う——

正に解放感でした。

そんな毎日がずっと続くと思っていました。

でも、1か月過ぎたあたりから、胸がざわざわし始めました。

保育園や学童にお迎えに行くと、働いている保護者の方々がまぶしく見えました。

新しくパートの仕事が決まってからも、不慣れなことばかりで何も力になれない自分に焦りました。

この焦りは何なのだろうと考えました。

収入への不安?それとも”必要とされていない自分”への怖さ?

多分、「何者でもない自分が怖かった」のです。この道十数年の”教員”でもない。

教員という肩書きを外した時、私には一体何のスキルがあるのだろう?と、途端に自信が無くなっていきました。

そして、前の職場で認められてきた自分を思い出し、懐かしむ時間も出てきました。

「あんなに認めてくれた」「毎日思い切り笑った」

そんな職場を捨てて、手に入れた”今”にどれだけの価値があるのか、次第に不安になってきたのです。

無いものねだりですね。手放した荷物が急に恋しくなったのか——。

でも、また同じ道に戻ろうとは思いません。十六年かけて築いてきたものを、ほんの数か月で取り戻せるはずなんてないのです。

私は、80歳まで働き続けるスキルを、掴むために辞めました。今はその模索の時です。

時間がかかってもいいんです。自分と向き合い、熟考し、自分が輝ける場所をつかみ取っていくつもりです。

まだ途中。でも、初めて自分の足で自分の軸で、人生を決めているこの感覚、ぞくぞくわくわくするのも事実です。

不安をかかえながら、迷いながら・・・

自分で選んだ人生を自分の力で、少しずつ形にしていきたいと思います。

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